2021年 06月 01日
幻の双眼鏡 NIKON 10X70 wide-field 6.5°
一部の天文ファンの間で幻の双眼鏡と言われてた?双眼鏡を手に入れました。
NIKON 10X70 wide-field 6.5° Astroluxという物です。
このモデルは船舶・航海用に設計され 1978年から1983年にかけて数量限定で製造されました。
10x70の割と大きな口径であり射出瞳径は7mm と有効最低倍率で見掛け視界60度で実視界6.5°で、このクラスでは他に類の無いほどの広視角です。この視界の広さは第二次世界大戦中に日本陸軍の偵察機内で敵機や目標の捜索用に開発された空十双の流れを受けています。
非常に高い光透過率でありながら、この広い視野にわたって像面湾曲が少なく、シャープです。被写界深度も深くピントリングもかなり精密なので、かなりピント合わせが楽です。接眼レンズはピント合わせの際に回転しないので、Nikon 10x70 5.1° IFと違い目当ての位置を焦点を合わせるたびに調整する必要はありません。
仕様
・形式:IFプリズム双眼鏡
・対物レンズ径:70mm
・倍率:10倍
・実視界:6.5°
・射出ひとみ径:7mm
・明るさ:49
・視度調整範囲:+4~-4D
・眼幅調整範囲:56~72mm
・重量:2.5kg
実は・・・1番お気に入りの笠井MS-BINO 20×100Wを落っことして壊しちゃったので、代わりの双眼鏡を買う事になりました。
同じ物を買うのもどうかな〜って気になってしまってMIZAR SBK-1410を買って、一旦は満足したのですが、見掛け視界が笠井に比べてかなり狭くて不満を感じるようになり、なら、Celestronの25x100はどうだろうとレビューを見てると、あんまり良い印象を受けず、そんなこんなで検索してたら前にオークションに出されていた情報で、幻のと書かれてたので気になってしまいました。スペックを見るとすごい魅力的で一目惚れ。でも余りに情報が無くて、殆どのレビューは海外。海外の評価は上々、日本の評価はイマイチでNikon10x70 5.1°IFに比べて透過率が低いとか、茶色い景色とかMIZAR SBK-1410を持ったら使わなくなるとか、Nikon 7x50の方が使い勝手が良いとか、認知もされない駄作とか。と、調べてるうちにオークションに売りに出されたのを見つけて、迷いましたが手に入れるチャンスは二度と無いと思い入札。
ハラハラドキドキしましたがライバルは現れず、スタート価格で落札しちゃいました。
でもこういうのは外れが多いので、壊れてたらどうしようと悩みましたが、届いた物は・・
めっちゃくちゃ状態が良い!
レンズに曇りがあるって書かれてたけど、レンズ拭きで掃除したら普通に外側で、簡単に汚れが落ちました。内部もゴミとかカビとか全く無く琥珀色のコーティングが綺麗。